かつてノストラダムスの1999年地球滅亡説がまことしやかに流布し、世界中がその行方を見守った。また近年でもマヤの予言による2012年地球滅亡説に世間が騒然となった。このどちらの説も当ることはなく、世界は依然継続している。しかし、それは予言が外れたのではなく、解釈された説が外れたに過ぎない…。おそらく、そう理解している人々は少なくない。
人は常に最悪の未来に不安を抱いてしまうものなのである。そういう意味では予言は、人類にとって必然といえる。人が未来を知りたいと思うのは、自然なことであり、そう思うことは自由である。そして、それは未来への不安の裏返しであり、その究極が終末予言であり、地球滅亡説なのだから。
予言を求める気持ちは今に始まったことではなく、世界の終末を予言する記述は旧約聖書や新約聖書など、古代から伝わる様々な書にも見られる。
今回学研より発売された『世界の大予言 FILE』(税抜き価格505円)は世界の様々な予言や予言者を集め、コンパクトにまとめられた一冊だ。本書では聖書の予言、西洋東洋の予言、古代文明の予言をはじめ、世界の予言者たちについても紹介され、また近年の科学者や作家が未来を予測した予言ともいえる事実も紹介している。世界の予言に興味のある方には必携の一冊だ。
予言は当らなくても意味はある。そこには人間の驕りや油断への戒めがあり、予測不可能な危機に対し心構えするよう警告している。過去に残された予言を妄想や偽りとしか思っていない方も、その裏にあるメッセージを読み解く一冊として、ぜひ読んでみてはいかがだろうか。
学研ムースペシャル『世界の大予言 FILE』(学研パブリッシング)は価格505円(税抜き)で全国のコンビニ、書店にて1月28日より発売中。
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