瀬古利彦に教わる「東京マラソン」コース徹底解剖

140205_seko_02応募総数約30万3千人、抽選倍率10倍以上の東京マラソンが今年も2月23日(日)に開催される。それに先立ち、冬のマラソン大会に出場する市民ランナーのために、あの数々の世界レベルのマラソン記録を残し、指導者として多くのランナーを生み出してきた瀬古利彦さんをゲストに迎え、2月3日東京タワー3階のラブスポ東京にて1日限りのランニングクリニックが行われた。サブ4市民ランナーの代表として、2013年の東京マラソンにも出場したPRONWEB編集部の私、F(24)も参加してきたので、イベントの模様を紹介しよう。

ランニングクリニックの内容はと言うと、まず「冬のマラソン大会コース徹底解剖!!」ということで、東京マラソンのコースムービーを見ながら、瀬古さんが考えるコース戦略を今回特別に紹介。
参加者の半数以上が東京マラソンに出場予定ということもあり、興味津々な話題なのだが、瀬古さんが考える東京マラソンのハートブレイクポイントは36kmの佃大橋であるという。レース後半、足が動かなくなってきた時の長い上り坂の佃大橋は、昨年私も出場してみて、最大の難所に感じた。その佃大橋を超えるポイントは、“レース前半の飯田橋付近まではゆるやかな下り坂でオーバーペースになり過ぎないこと”が重要だと瀬古さんは言う。まだ体が元気なうちは気づかずにペースが上がってしまうので、そこを意識的に抑えることが大切なのだ。

また、「レース中に、辛くて心が折れそうになった時の対処法は?」という質問に「練習すること」と回答した瀬古さん。世界で戦ってきた瀬古さんですら練習したことが必ず出ると言うほど、マラソンは過酷でシビアなスポーツ。なぜそこまでして走るのかと疑問に思う人もいるかもしれないが、瀬古さんは「ビールのために走っています」と答え、お茶目な姿も見られた。

トークイベントの後は、外に出て参加者である市民ランナーのランニングフォームチェックが行われた。目標レベルを完走、サブ4、サブ3.5、サブ3に分け、抽選で選ばれたランナーが各々の目標に合わせたランニングフォームの改善点や練習のポイントを指導された。
DeNAランニングクラブの総監督を務め、アスリートを指導する瀬古さんに指導してもらえる機会ということで皆、少し緊張した様子。そのせいか肩の力が入ってしまった参加者に対し、瀬古さんはすぐに指摘をしていたのはさすがである

ランニングクリニックと言うと、レベルが合わないと参考にできなかったり、付いていけないことが多いようだが、今回のランニング講座はマラソンコースのポイント説明や目標レベルに合わせたフォームチェックなど誰もが楽しめる内容になっていた。ラブスポ東京では東京タワー名物の「階段ラン」を始め、東京マラソンウィーク企画として様々なイベントが実施予定なので、今年の東京マラソン2014に出場予定の人も、来年応募予定の人もぜひ参加してみてはいかがだろうか。

ラブスポ東京
http://lovespo-tokyo.com/
東京マラソン2014
http://www.tokyo42195.org/2014/

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