一昔前に、携帯電話で連絡先の交換をしようとしたところ、「Bluetoothで送る」と言われ何のことかわからず、言われるままに携帯電話を近づけてボタンを押すと、相手のデータが転送されていて、携帯電話もここまで来たかと感心したものだ。
しかし今やBluetoothは携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなどあらゆるモバイル端末に標準装備となっており、その用途も連絡先や画像交換などのデータ通信だけではなく、いろいろと考え出されているようである。
Bluetoothとは、デジタル機器用近距離無線通信規格のことで、一般的に10メートル程度の範囲内で、機器間を無線で接続して音声やデータをやりとりすることができるものである。最近では周辺機器と接続するために使われることも多い。よく見かけるのはPC用のマウスだろう。デスクトップならさほど気にならないマウスのケーブルだが、ノートブックでは、無線で使えるマウスのほうが使い勝手が良い。
スマートフォンでは、Bluetooth対応スピーカーやヘッドフォンが人気だ。スマートフォンをオーディオプレイヤーとして使うための専用スピーカーも出ているが、Bluetooth受信オーディオアダプターは、手持ちのステレオなどのオーディオ機器に接続すれば、そのオーディオ機器をワイヤレス対応スピーカーとして使うことができる。
ヘッドフォンもワイヤレスが主流だ。コードで繋がなくてすむので、スポーツの時はもちろん、通勤、通学時もストレスフリーである。
メールやデータ処理などで、PCと同じ様な使い勝手を求める人もいるだろう。iPhone5用のキーボード一体型ケースは、本体と同サイズのボタン式QWERTYキーボードがついている。
モバゲーではなく、コントローラーを駆使するようなRPG、シューティングゲームを楽しみたいなら、ゲームコントローラーもある。本体と接続すると、iPhoneが本格的なゲーム機に変身する。これらもすべてBluetooth対応だ。
まだまだ便利な周辺機器は増えていくことだろう。あれもこれも揃えていくうちに、持ち運びに便利なはずのモバイル機器が、周辺機器でバッグが一杯なんて、本末転倒になるかも?
Butt York
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