海パンカメラマンが撮影した美しすぎるカブトムシたち

140717_kabuto_01森の王者、カブトムシやクワガタムシは、子供たちの憧れだけでなく、成人男性のヒーローとして確固たる地位を確立している。
そんな森のヒーローを、グラビア写真家が撮影したらどのような写真集が出来あがるのだろう…… 双葉社から発売中の『美しすぎるカブトムシ図鑑』は、そんな斬新なコンセプトで構成された大人のためのカブトムシ図鑑だ。
本誌のカメラマンは“海パンカメラマン”の通り名で知られる野澤亘伸氏である。幼少のころから大の昆虫好きで、飼育するカブトムシの繁殖を目的にブリード小屋を2棟所有する程のマニアだそう。グラビアアイドルの魅力を最大限引き出す事を生業とするプロフェッショナルが手掛けただけに、収録された画像は図鑑のイメージを覆すものばかりだ。

一般的に図鑑に収録される画像は自然界の生態をそのまま撮影したり、細部のディテールを明確に把握できる画像が大半だろう。
ところが本書ではヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトといった外国産カブトムシを中心に、カッコいい、美しいといった、かつての虫捕り少年が憧れたエッセンスを前面に押し出している。これは図鑑では無く、カブトムシの写真集だ。

また、カブトムシ道に精通したマニアならば、コラムページにも注目していただきたい。タレント界の昆虫博士、やくみつる氏との対談や、今年170mmを超える超大型個体の繁殖に成功した、河野博史氏のインタビューも収録。特にマチ針を2本加工したカブトムシの義足を、飼育するヘラクレスに取り付けている画像には感動すら覚えるだろう。

双葉社スーパームック『美しすぎるカブトムシ図鑑』の価格は1500円(税別)。全国の有名書店等で発売中だ。これまでの図鑑では伝えきれなかった世界のカブトムシの美しさを、この一冊で堪能しよう。

双葉社
http://www.futabasha.co.jp/

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