京都市下京区にある梅小路公園内の水族館、京都水族館。全長150cmの超巨大オオサンショウウオぬいぐるみなど、何かと話題の多い日本初の完全人工海水利用型水族館である。この水族館では公式WebサイトをはじめSNSでも情報発信に努めているが、8月14日のfacebookページにちょっと変わったサメの画像が掲載され、話題を集めている。
そのサメの名前は「ナヌカザメ」。日本近海に生息し、丈夫でおとなしく飼いやすいことから水族館でもお馴染の種類だが、この日に投稿された画像のサメは二枚貝(赤貝の仲間?)を枕に、目を閉じて気持ちよさそうに寝ているのである。絵本や子供のお絵描きでは目を閉じた魚の姿が描かれるが、このように瞼を閉じた魚の画像を見たことがある人は決して多くは無いだろう。
ナヌカザメを含むトラザメ科やドチザメ科のサメは瞬皺(しゅんしゅう)と呼ばれる器官をもっており、まるで人の目のように瞼を閉じることができるのだ。この行動は一部のダイバーにはお馴染なのだが、Webを検索してもなかなか見つからないため、京都水族館のfacebookに投稿された画像は貴重なベストショットと言える。
カラフルな熱帯魚やイルカのショーなど花形となる生き物だけでなく、どちらかと言えば脇役にあたる生き物に注目すると新たな発見があるかもしれない。残り少なくなった夏休み、子供と一緒に水槽の名脇役を探しに京都水族館に出かけてみては如何だろうか。夏休み期間の営業時間や入館料等の詳細は、公式Webサイトを確認しよう。