春休み直前の3月13日(金)、東京タワーフットタウン2階に「モスバーガー東京タワー店」がオープン。この店舗でしか食べられない限定メニュー「東京タワーバーガー」&「東京タワーチーズバーガー」が発売されるとあって、東京タワーのご近所であり、新しモノ好きの編集部が早速食べてみた。
東京タワーバーガーはその名の通り、東京タワーをイメージしてモスバーガー史上最も高さのあるハンバーガーに仕上げたもの。タワーの赤色(インターナショナルオレンジ)をイメージして、ホットチリソースやトマトを使用している。
開店直後の9時30分ごろ到着すると、思っていたよりも来店者は少なめ。関係者と思われる男性に促されてカウンターに足を進め、テイクアウトで東京タワーバーガーと東京タワーチーズバーガーを注文した。ショッピングセンターのモスバーガーと同じく、出来上がりをお知らせするブザーを手渡され、待つこと約10分。どれだけ大きなハンバーガーかと袋を覗き込むと…… 思ったよりも小さいぞ?
事前にチェックした情報では、東京タワーバーガーに使われている具材は、上からバンズ、レタス、ホットチリソース、みじん切りのオニオン、マヨネーズ、パティ、輪切りのトマト、ホットチリソース、オニオンフライ、ケチャップ、みじん切りのオニオン(2回目)、パストラミベーコン、パティ(2回目)、バンズの14層。広報画像では縦横比2:1くらいの縦長バーガーだったのだが、実際にはちょっと大きめのハンバーガーという印象でしか無い。
ただ、持ち上げてみると見た目以上に重い。見た目は小ぶりでも、具材がギッシリと詰まっている感じなのである。不安と期待が入り混じりつつ、編集部に持ち帰って早速食べてみた。
包み紙を開くと、持ち歩き時のバランスを考えてか最初から横倒しで梱包されているようだ。確かに合理的ではあるのだが、おかげでホットチリソースが広がって、良く言えば東京タワー的な赤色イメージが強調されていると言えなくもなく、悪く言えばバンズがふやけてグチャっとしたビジュアルだ。だが、これは溢れるミートソースと格闘し続けているモスバーガー好きなら想定内。見た目はイマイチだけど、むしろ「美味しそうだ!」と思う方が正しい。
そして実食。第一印象としては、辛い。ホットチリソースが使われているのだから辛くて当たり前なのだが、子供も食べられるチリービーンズのようなマイルドな辛さではなく、ダイレクトでフレッシュな辛さと酸味が印象的。
その辛さがオニオンフライと良く合うのだ。辛さで引き立てられたオニオンの甘さが、パティとパストラミベーコンに絡まって旨味を増幅してくれる。輪切りのオニオンフライは食感も良いアクセントになっているのも特徴。東京タワーバーガーは肉とオニオンを味わうハンバーガーだ。
モスバーガーらしく素材がフレッシュかつボリューミーなので、見た目の大きさ以上の満腹感を得る事ができる。東京タワーチーズバーガーではチーズのコクが加わるので、さらにボリューミーな印象となる。価格は東京タワーバーガーが800円、東京タワーチーズバーガーが860円(いずれも税別)だ。
いずれも満足度の高いハンバーガーだが、唯一気になるのは店内の表示では、辛い大人向けのハンバーガーである事が分かりにくかった点だ。小さな子供が注文する時はスタッフが説明するだろうが、親が子供用に注文するケースを想定すると、フードメニューやポスターで辛口である事をもっとアピールすべきだろう。
実際、イートインで食べていた大人の女性が「辛いんですけど……」と、スタッフに尋ねる場面を目撃している。これから春休みになり、小さな子供を含むファミリーの来店者が増える時期になるだけに、早いタイミングの改善を期待したい。