『銀河鉄道999』といえば、1977年に漫画連載が始まり、1978年にはTVアニメ化され一躍大人気となった作品だ。また1979年に公開された全編新作アニメ映画『銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)』は、1979年度のアニメ映画史上初邦画の第1位という興行成績を収めるほどの超人気ぶり。当時、日本中が『銀河鉄道999』ブームに湧いたものだった。
本日、三栄書房から発売となった『銀河鉄道999大解剖』は、そんな不朽の名作『銀河鉄道999』を大解剖した一冊であり、特に漫画原作を中心に紹介するものである。『銀河鉄道999』について、これまでアニメ作品について解説する書籍はあったものの、漫画作品を解説したものは珍しい。アプローチを変え、あえてアニメの原点である漫画を中心としたことで、原作ならではの魅力に迫っている。
漫画には漫画にしかない良さがあり、たとえば、本書に掲載された「アンドロメダ編最終回」を読んだだけでも漫画家・松本零士のメッセージをダイレクトに感じられること請け合いだ。本書を手に取れば、原作の素晴らしさを再確認し、漫画『銀河鉄道999』を再び読んでみたくなるに違いない。
『銀河鉄道999大解剖』の読みどころとしては、ストーリーをツアーガイド風に紹介したコーナー、アニメと漫画を比較した記事、「銀河鉄道大時刻表」など。また松本零士氏のインタビューはもちろん、松本作品のメカニックデザインを手がける板橋克己氏のインタビュー、アニメ映画主題歌を作曲したタケカワユキヒデ氏、自他ともに認めるファンの漫画家・島本和彦氏、麻宮騎亜氏、早瀬マサト氏などのインタビューなど、読みどころ満載の一冊となっている。
三栄書房ではこれまでも大解剖シリーズとして、『ブラック・ジャック大解剖』『あしたのジョー大解剖』『北斗の拳大解剖』『サイボーグ009大解剖』『コブラ大解剖』などを発行。いずれも魅力的で豪華なラインナップとなっている。三栄書房『銀河鉄道999大解剖』は価格907円（税別）で4月15日より全国書店で発売中。
銀河鉄道999大解剖
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