高校野球もプロ野球もシーズン真っ最中。野球ファンには「今年もまた暑い夏が来た!」という季節であろう。
第97回目となる全国高校野球選手権は、地方予選が終わり、これから球児憧れの聖地・甲子園での闘いが始まる。
プロ野球はシーズンの折り返しを過ぎ、セ・パ両リーグとも各球団の応援に熱が入ることだろう。 また、本日7月24日からは第3回WBSC U-12 ワールドカップが開かれており、選手たちが世界を相手に台湾で闘うのである。
こうした熱気に包まれた日本野球界をさらに盛り上げようと結成されたのが、侍ジャパンが選出した「野球マンガ代表」だ。
『キャプテン』から谷口タカオ、『タッチ』から上杉達也、『MAJOR』から茂野吾郎、『おおきく振りかぶって』から三橋廉、『ダイヤのA』から沢村栄純、『ROOKIES』から川藤幸一。この6人が選出され、日本の野球界を盛り上げようとしている。
そしてこれら、時代や出版社も超えた野球マンガの名作6作品を軸に、野球マンガを特集、大解剖したのが三栄書房から7月23日に発売になった『野球マンガ大解剖』である。
本書では各作品の解説やキャラクター紹介などはもちろん、今まで発売されてきたあらゆる野球マンガを独自の「9」タイプに分類している。
『巨人の星』に見られるような「熱血根性野球マンガ」や、選手以外の視点から描かれた『クロカン』『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』などの「別視点野球マンガ」など、思わずうなずいてしまう分類ではないだろうか。
また、侍ジャパンアンバサダーの赤星憲広氏や、現在日本ハムで大活躍中の大谷翔平選手、現在『砂の栄冠』『インベスターZ』を連載中の三田紀房先生のインタビューや、井上正治先生が描き下ろした、ちばあきお氏の担当編集が語る『キャプテン』の創作裏話など、内容も充実している。オールカラーでこれだけの野球マンガ作品を特集した一冊があっただろうか! 野球ファン、野球マンガファンならずとも、手に入れたい完全保存版の一冊だ。
三栄書房ではこれまでも大解剖シリーズとして、『ブラック・ジャック大解剖』『あしたのジョー大解剖』『北斗の拳大解剖』『サイボーグ009大解剖』『コブラ大解剖』『銀河鉄道999大解剖』などを発行。いずれも魅力的で豪華なラインナップとなっている。三栄書房『野球マンガ大解剖』は価格907円(税別)で7月23日より全国書店で発売中。