英国の消費者調査会社が9月に発表したレポートによれば、携帯電話の普及で減少していた腕時計利用者の割合が増加傾向にあると言う。また、国内でも芸能人が高級腕時計にハマっているという報道もあり、腕に身につけるギアの話題はスマートウォッチばかりになってしまったと寂しい思いをしていた腕時計ファンにとっては、ちょっと嬉しい傾向かもしれない。
上記のような事例は、スマートウォッチとの競合により、保守的な一面も見受けられた腕時計業界が活性化し、テクノロジー面が進化すると共に、時間を知るだけでなく、着用する者の所有欲を満たす腕時計価値が再評価されているのかもしれない。
テクノロジーの進化と腕時計本来が有する存在感の融合が、一般生活者の所有欲を刺激する事実。それは日本の腕時計ファンならば身近に感じているはずだ。
例えばCASIOのG-SHOCK。そのプロダクトの源流はタフで信頼性の高い、樹脂ケースのデジタルウォッチであり、価格帯も特別なモデル以外は学生でも手に取りやすい腕時計だった。その後、G-SHOCKに対するニーズが多様化し、大きな流れのひとつとして、正確な時間を刻み続けるタフな特性と、メタルケースが醸し出す高級感を融合させたアイテム群を誕生させるに至る。
その価格は初期のG-SHOCKとは一線を画すものとなったが、量販店が主流だった販売チャネルが高級腕時計専門店まで拡大するという相乗効果を生みだし、カジュアルユースだけでなく、ビジネスシーンでもG-SHOCKが当たり前のように取り入れられるようになっていった。
そして“MT-G”シリーズのニューアイテムとして登場したメタルケース採用のG-SHOCK、「MTG-G1000D」は、世界を視野に入れて活躍するビジネスマンにもお勧めしたいグローバル時代のアナログウオッチだ。
美しい輝きを放つザラツ研磨を施したケースに、サファイヤガラス風防を組み合わせて腕時計としての美しさを醸し出すと共に、樹脂素材を効果的に採用して軽量かつ快適な着け心地を演出。モジュールの周囲に実装したアルファゲルに加え、サスペンション効果が期待できるファインレジン製のショックアブソーバーをベゼルとケースの間に装備して、G-SHOCKのアイデンティティーである“タフさ”を確保した。
機能面における特徴の一つ、ワールドタイムでは、時計回り・反時計回りともに運針速度の速いデュアルコイルモーターを6時側のインダイアルに採用。ホームタイムとワールドタイムの入れ替えは、右上のボタンを押すだけで素早く行えるなど、ストレスの無い使用感を約束してくれるもの。
この他にもGPS衛星から現在地の位置や時刻情報を取得し、位置情報からタイムゾーンを自動解析。サマータイムの有無を自動判断してくれるなど、世界のビジネスシーンを強く意識した機能が盛り込まれているのだ。
GPSハイブリッド電波ソーラー腕時計のニューモデル、G-SHOCK「MTG-G1000D」の価格は16万円(税別)。国内の使用に限って言えば、オーバースペックと評するべきアイテムなのかもしれないが、オーバースペックを身につける快感は、多くの腕時計ファンにとっては周知の事実なのである。
G-SHOCK MTG-G1000D
http://g-shock.jp/special/mtg-g1000/