今年3月、港区麻布台にオープンしたパン専門店「メゾン・ランドゥメンヌ・トーキョー」。パリ市内に10店舗を展開しており、日本でもオープン初日から大盛況の人気店だ。
同店では、今年初めて迎えるクリスマスと新年に向け、それぞれ期間限定でケーキや焼き菓子を販売、11月30日に同店と隣接するパンとお菓子のスクール「エコール ルヴァン ダンタン」にてプレス向けの試食会が開催された。
前夜にパリから到着したという石川芳美社長。テロの被害も徐々に落ち着いてようやく普通の生活ができるようになったという話題にも触れた後、日本ではまだ馴染みの薄いエピファニーの説明も交えてクリスマスとエピファニーのお菓子について語ってくれた。
12月19日(土)~12月25日(金)までクリスマス商品として発売されるのは、3種類の「ブッシュ・ド・ノエル」。チョコレートをベースとした「ブッシュ・マーブル・ノワール」、チーズケーキがベースの「ブッシュ・フラゴラ」、パリで一番人気の「ブッシュ・モンブラン」。
そして年明けの1月5日(火)~1月31日(日)まで発売されるのが、新年を祝う焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」2種(アーモンドクリームとりんごのコンポート)と、「ブリオッシュ・ボードレーズ」だ。
クリスマスが終わり新年をお祝いするヨーロッパの行事「エピファニー(公現祭)」は、キリスト教のお祭り。エピファニーには1月限定で食べるお菓子があり、北フランスではガレット・デ・ロワ、ボルドーより南ではブリオッシュ・ボードレーズを食べるという。ちなみに2016年は1月2日がエピファニーとのこと。
日本でも徐々に広まっているが、ガレットの中には「フェーブ」という陶製の小さな人形が隠されており、切り分けた自分のガレットにフェーブが入っていたら、紙製の王冠が与えられ、幸運が1年継続すると言われている。
ちなみに同店の今年のフェーブは、ドルーピー(Droopy)という可愛らしい犬のキャラクター。安全のためお菓子の中には入れておらず、購入の際にレジで渡す。
どれも美味しくいただいたのだが、PRONWEB編集部のイチオシはガレット・デ・ロワ。バターを生地で包むのではなく、生地をバターで包み込み織り込んで焼き上げるとあって、生地はサクサクで風味が非常に豊か。特に、とろとろに煮詰められたりんごのコンポートと相性は抜群だ。
ブッシュ・ド・ノエルの価格は4人用が2800円(税抜)、6人用(予約のみ)が3800円(税抜)。ガレット・デ・ロワの価格は1人用が480円(税抜)、4人用が1600円(税抜)、6人用が2200円(税抜)で、全てのサイズにフェーブ1個と王冠が各1個付く。ブリオッシュ・ボードレーズの価格は200gが680円(税抜)、400gが1200円(税抜)。
その他、クリスマスには欠かせないジンジャークッキー、シュトーレンなどのほか、ローストビーフやローストチキンも発売する。
また、エコール ルヴァン ダンタンでは、「石川芳美と一緒に行く!フランスのパンと食文化に触れる旅」を企画。Maison Landemaine Parisの厨房で研修体験と、通常は受けることができないFORICHER(製粉会社)での講習会にも特別に参加できるツアーで、期間は2016年4月23日~5月1日まで。詳細はスクールのFacebookを参照のこと。
メゾン・ランドゥメンヌ
http://www.maisonlandemaine.com/jp
石川芳美と一緒に行く!フランスのパンと食文化に触れる旅
https://www.facebook.com/yoshimil/posts/1134043489959093