自動車メーカーだけでなく、学生が主催するブースやカスタムカーの展示車両が集結する東京オートサロン。2016年は3日間合計の来場者数が32万5501人を記録し、過去最高の賑わいとなった。
公式Webサイトではイベント終了後も様々なレポートが更新されているが、17日に発表された「東京国際カスタムカーコンテスト」は、カスタムカーのトレンドを知る上で興味深いデータのひとつだ。
東京国際カスタムカーコンテストの部門は8つ。
コンセプトカー部門では「Mazda RX-VISION」が最優秀賞を受賞したが、デザイン面では最も話題を集めているマツダだけに、順当と言ったところか。
続いてチューニングカー部門の最優秀賞は「RE雨宮 スーパーシャンテ13B NA」が受賞。同ブースにはSA22Cを現代の技術で組み上げたカスタムカーも展示されアラフォー世代を喜ばせたが、インパクトのあるデザインでまとめたスーパーシャンテが幅広い世代から支持されたのかもしれない。
セダン部門は“BLACK-PEARL~Complete~”の「HYPER CROWN CROSS BONE」が最優秀賞を受賞。ベース車輌が持つアクの強いフロントグリルを更にスパルタンに演出する、完成度の高さが印象的な1台だ。ミニバン・ワゴン部門の最優秀賞には“AFFECTION~アフェクション~”の「アルティメットカイザー ヴェルファイア」が輝いている。ルーフラインと連動する大胆なカラーリングが特徴的で、家族のミニバンではなく、自分自身のミニバンといった仕上がりだ。
SUV部門ではFLEXの「FLEX CUSTOM L/C PRADO AMERICAN CLASSIC」が最優秀賞に選出されている。昨今のSUVとしてはレトロなスタイルでコーディネイトされていて、ボリューム感溢れるカスタムが多いSUVの中でも、独特の存在感が注目を集めていた。
Kカー・コンパクトカー部門の最優秀賞は“N lab.”の「S660 NEO CLASSIC」。滑らかなフロントマスクも秀逸だが、リアから見たスタイリングも素晴らしく、非の打ちどころの無い1台だ。
インポートカー部門の最優秀賞はBBSジャパンの「BMW i8」が受賞。同社の最新ホイールが装着され高級感とインテリジェンス感を演出。実際に乗って満足度の高いカスタムカーとしても評価されたのだろう。
そしてエコカー部門では埼玉自動車大学校の「でんどう虫Z」が最優秀賞に選出。名車240Zのデザインをデフォルメしつつ、“らしさ”をしっかりと表現した、エコだけがウリじゃないカスタムカーだ。
公式サイトでは、各部門の最優秀賞から2016年のベストを選ぶ「東京国際カスタムカーコンテスト グランプリ」の投票が1月24日(日)の 24時まで受付中。ボタンを押すだけの簡単投票(1人1回のみ)なので、お気に入りのカスタムカーを応援してみてはいかがだろうか?
東京国際カスタムカーコンテスト受賞車両
http://www.tokyoautosalon.jp/2016/contest/
BBSジャパン
http://www.bbs-japan.co.jp/