男なら誰しも、メカニックなことに興味を持った時期があるだろう。各世代で違うかもしれないが、胸を躍らせて読んだクルマ漫画もきっとあるはず。
そして「将来こんなクルマに乗りたい!」「こんな風にクルマを運転してみたい!」と夢を抱いたに違いない。クルマ漫画は、クルマファンにとって最初の“教科書”であり“バイブル”だったのだ。
そんなクルマ漫画を特集して解剖したのが、先日開催された東京オートサロンでお披露目された『クルマ漫画大解剖』だ。
本誌で大々的に特集を組まれているのが、クルマ漫画の2大金字塔「頭文字D」と「湾岸ミッドナイト」である。どちらも公道を走るクルマを取り上げた作品ではあるが、かたや峠、かたや首都高と、その場所もアプローチの仕方もまったく違う。
この2大作品のキャラクターと各バトルの名シーンが、詳細に紹介されている。また、この大ヒット漫画を生み出したしげの秀一と楠みちはる、それぞれの録りおろしインタビューも掲載されているので、ファンならずとも必見だ。
現実の真子ちゃんとしてシルエイティを駆る塚本奈々美のインタビューや、2016年2月6日に公開する新劇場版「頭文字D Legend3-夢現-」の情報もあり読みごたえは抜群。
そのほかにも「サーキットの狼」「赤いペガサス」「F」「よろしくメカドック」「capeta」といった人気作品についても、数ページに渡って掲載。作中に出ているスーパーカーなど実車の写真も数多く載せられており、漫画に出てくるクルマと見比べることが可能だ。各地のカーミュージアムや、精密な模型を紹介するページもあり、クルマ好きにはたまらない一冊となっている。
三栄書房ではこれまでも”大解剖シリーズ”として、『ブラック・ジャック大解剖』『北斗の拳大解剖』『コブラ大解剖』『銀河鉄道999大解剖』『小山宙也&宇宙兄弟大解剖』などを発行。また人気の野球マンガを研究した『野球マンガ大解剖』もある。
『クルマ漫画大解剖』は価格907円(税別)。1月15日(金)より全国書店で発売中。