今や世界最大級にまで成長したカスタムカーの祭典、「TOKYO AUTO SALON 2017」が今年も幕張メッセで開催され、好評のうちに終了した。
3日間の延べ入場者数は32万4400人と、昨年の32万5501人に一歩及ばなかったが、全国のチューニングショップのみならず、大手メーカーの展示ブースはこれまで以上に趣向が凝らされており、来場者を楽しませてくれた印象が強い。
オートサロン名物の露出度が高いコンパニオンを揃えたブースの人だかりは相変わらずだが、例えばアフターパーツ業界におけるトップブランドのひとつ、BBSジャパンの出展ブースでは、人気テレビ番組の工場潜入レポートのようなプロモーションムービーや、クルマ世代には絶大な人気を誇るBBSステッカーが当たるプレゼントクイズが実施され、常に賑わっていた。
BBSジャパンと言えば、昨年に野坂訓正氏が代表取締役社長に就任。新しい体制で2017年を迎えている。今回は野坂社長へインタビューを行う機会を得ることができたので、以下、その一部を抜粋して紹介しよう。
──代表取締役社長としてオートサロンに参加されるのは今年が初めてになりますが、これまでと異なる立場から見た、今年のオートサロンの印象をお聞かせください。
野坂社長:オートサロンには長年参加していますが、ここ数年は来場者も非常に多く、私どもとしてもありがたいと感じています。
全体的な印象として、アフターパーツやカスタムカーの展示に加え、レクサスさんなどは新しい車種の発表の場を設けていらっしゃって、昨年とはまた違った印象です。
私は昨年まで技術の方におりましたので、ホイールそのものに気が行きましたが、今回は全体的なブースの雰囲気などを意識して見ています。
──今年のBBSジャパンブースのコンセプトは?
野坂社長:BBSジャパンでは毎年少しずつブースのコンセプトを変えており、今年はBBSの鍛造ホイールを象徴するスポークデザインをブースデザインに取り入れています。
展示車両はこれまでレースカーなどが多かったのですが、今年はベントレーさんにOEMで提供しているホイールを装着して展示しました。
BBSジャパンの鍛造ホイールはアフターパーツとしてだけでなく、OEMでも確固たる地位を築いていることを現すために、信頼の証というコンセプトを表現しています。ベントレー・ベンテイガ用のOEMホイールは22インチと大きめなのですが、装着者を見れば非常にフィットしていることが、お分かりいただけると思います。
野坂社長:おかげ様で日本においては、BBSブランド=鍛造というイメージがしっかり定着しています。
ただ海外においては、ドイツのBBSイメージも根強く、BBSジャパンの鍛造ホイールが、なかなか訴求していかないのも事実なのです。
実際に、これまではどちらかというと国内を中心とした企画が多く、営業面でも国内に力を注いだアプローチでした。こうした背景もあり、2017年は全世界を同じマーケットと見てヨーロッパやアメリカなどの市場へも食い込んでいき、BBS鍛造ホイールと言えば日本、ジャパンブランドだということを、しっかりと訴求する戦略を考えていくつもりです。
──ありがとうございました。
取材協力:BBSジャパン
http://bbs-japan.co.jp/