メタルの硬質感をデザインに取り入れたG-SHOCKが売れている。G-SHOCKブランドのハイエンドに君臨するMR-GやMT-Gは言うまでもないが、様々なシチュエーションにおけるプロフェッショナルが求める機能を追求したMASTER OF Gシリーズにも、機能とデザインの両面で効果的にメタルの硬質感を取り入れたモデルが人気を集めている。
この人気の理由はいくつか考えられる。腕時計好きの多くが、金属特有の硬質感に惹かれる傾向が強いこと。かつての社会現象と評されたG-SHOCKブームを経験した世代が、オンタイムでスーツやジャケットを着る機会が増えるライフスタイルに移行し、オンタイムの袖口に馴染む高級感を醸し出す腕時計を求めていること。
そして何より、G-SHOCKのアイデンティティーである耐衝撃性能が進化を続け、メタル素材を搭載してもタフネスさが確保できるように進化を遂げていることも大きな要因だろう。2017年の今、メタル素材を取り入れたG-SHOCKが売れるのは必然だ。
そして2017年6月には、メタルと樹脂のコンビネーションをコンセプトに掲げるG-STEELに、日常での使いやすさを重視した注目アイテムが登場する。
G-STEELのニュープロダクト「GST-W300」と、ステンレス製ベゼルを搭載する「GST-W310」は、一見すると既に発売中のG-STEELと同じデザインに見えるだろう。新しいG-STEEL最大のポイントは“ダウンサイジング”だ。
メタルの硬質感と“G-SHOCKらしさ”を兼ね備えたデザインはそのままに、モジュールの大幅な小型化によって、ケース全体で約90%のダウンサイジングを達成している。もちろん、世界6局の標準電波に対応するマルチバンド6をはじめ、液晶部の視認性を確保する針退避機能、暗所での時刻確認に優れたフルオートダブルLEDライトなどの実用性は、ダウンサイジングされても確実に受け継がれている。
タフネスがウリのG-SHOCKに小型化や薄型化が必要かと疑問に思うファンもいるかもしれない。ただ、メタル素材を取り入れたG-STEELでは、ダウンサイジングは軽量化に直結する。腕時計の軽量化は、使いやすさと言い換えても過言ではない。G-SHOCKがオンオフ兼用の腕時計として使われるのであれば、そこに求められる要素は“ヘビーデューティ”だけではないのは明白だ。
新たにラインナップする5モデルに話題を移すと、ステンレス製ベゼルを搭載し、シルバーのケースとブラックの文字盤が重厚感を醸し出す「GST-W310D」は、大人のG-SHOCKファンから支持を集めそうである。
もちろんステンレスケースと樹脂バンドを組み合わせた「GST-W300」や「GST-W300G」のカジュアル感も捨てがたく、ハズレのないラインナップと言えるだろう。
ダウンサイジング化され、使いやすさを向上させた新しいG-STEELの価格は、「GST-W300」が3万5000円、「GST-W300G」が4万円、「GST-W310D」が4万5000円、そして「GST-W300BD」は5万2000円(いずれも税別)となっている。
G-SHOCK
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