今や世界的にもクールジャパンとして認知されている「オタク」「コスプレ」という言葉。この「コスプレ」という言葉の生みの親であり、出版や広告、商品開発、映像メディアで活躍するコンテンツプロデューサーの高橋信之氏が、6月3日に自身の一代記ともいえるインタビュー本「オタク稼業秘伝ノ書 デラックス・ア・ゴーゴー!」を上梓した。
インタビュアーを務めたのは、出版元である株式会社山中企画の代表取締役、山中伊知郎氏。この本について「早稲田の漫画研究会時代のエピソードから始まって、ゲーム攻略本で大当たりした時代、うっかり楽してカネを稼ごうとして会社を乗っ取られた時代、また再起した時代、となんとも波乱万丈な一代記になっている」とホームページで紹介している。
出版記念パーティが6月9日にオタク、コスプレの聖地ともいえる秋葉原で開催された。
当日は、高橋氏と親睦のある著名人や出版関係者が集まり、早稲田大学マンガ研究会の同期で、帯にメッセージも寄せているやくみつる氏が「自分の出版本と間違えられてサインを求められた」と会場を笑わせ、カルト映画として知る人ぞ知る「地球防衛少女イコちゃん」「イカレスラー」の河崎実監督など、多彩なゲストが祝辞を述べ、終始和やかなパーティーとなった。
「オタク稼業秘伝ノ書 デラックス・ア・ゴーゴー!」は、高橋氏の一代記となってはいるが「オタク系出版業界のレジェンド、その秘伝を騙る」とその帯に銘打っているとおり、現在のオタクカルチャーのルーツを知るうえで興味のそそる一冊となっている。
株式会社山中企画
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