健康で長生きするため、足腰を鍛えるのも大事だけれど、忘れてならないのが歯の健康だ。ご存知の方もいると思うが、厚生省(当時)と日本歯科医師会では、平成元年より「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020(ハチマルニイマル)運動」を推進しており、数字のごろ合わせから、8月20日は8020運動の日として患者に働きかけている歯科医も増えている。
よく噛むことは、消化を助け内蔵の負担を減らし、そして脳の活性化にもつながる。残っている歯が多いほど健康寿命が長く、要介護期間が短いと言う研究結果も発表されているし、何より歯がないせいで食べたいものが食べられなくなるのはやるせない。
口腔内のケアに効果的として、今注目が高まっているのが生きた乳酸菌だ。乳酸菌というと腸内の環境改善に役立つものだと思われているが、口腔内にも善玉菌、悪玉菌など約700種類の菌が存在する。腸内と同様、これらの菌のバランスを良好に保つことが口腔ケアにも大切なのだ。
では、乳酸菌がオーラルケアにどう働きかけるのか?
福岡歯科大学では、10年ほど前から乳酸菌が口腔内の細菌叢(そう)に及ぼす研究を重ねている。たとえば、59人の健康成人にWB2000乳酸菌を配合した歯磨き剤を使用させたところ、乳酸菌無配合の歯磨き剤と比べて、4週間後には唾液分泌の機能を改善し、プラークがつきにくくなることが判明した。
また、虫歯原因菌と歯周病原因菌に対するWB21乳酸菌と茶カテキンの併用効果について研究を行ったところ、WB21乳酸菌と茶カテキンには、これらの菌の増殖を抑制する作用が判明している。
最新の疫学調査としては、2016年11月から2017年4月まで健康な成人(62歳~79歳)30人を対象に口腔内の細菌叢(そう)に乳酸菌がどのような影響を与えるのかを調査した。従来の臨床試験では、主に歯科外来を受診する患者が対象だったため、今回のように一般の健康な成人を対象とした調査は初めてとのこと。現在は調査の解析中で、結果に期待が寄せられている。
このような乳酸菌の力に着目し、乳酸菌を中心としたヘルスケア製品の開発に長い間取り組んでいるわかもと製薬では、生きた乳酸菌WB2000を配合した薬用歯みがき「アバンビーズ」(80g/税別1000円)や、生きた乳酸菌WB21と茶カテキンを配合した「アバンビーズ オーラルタブレット」(7日分 薬局・薬店・ドラッグストア用 税別1150円)を発売している。
8月20日をきっかけに、いつもの歯みがき剤を少し良いものに変えてみる、お口のニオイケアにも役立つタブレットを取り入れてみるなど、この先の長い人生を見据えてオーラルヘルスについて今いちど見直すのも良さそうだ。
薬用歯みがき アバンビーズ
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