Our World in Dataによると、世界の新型コロナウイルス感染者数は6.04億人に達し、日本でも650万人以上の人が感染している。また、ワクチン接種は世界の人口に対し63.1%、日本は81.6%と摂取率は高い。
医療機関や保健所の負担を減らすために政府は新型コロナ全数把握見直しの方向で動いているが、8月中旬頃に比べ全国の新規感染者数が減り始めている。専門家の間では、夏休み明けによる学校再開で増加する可能性を指摘しながらも、現状の感染対策が継続されれば「感染者数のピークアウトは近いのでは」という声も上がっている。
こうした中で9月最初の週末にお祭りや花火大会などが全国各地で多数開催された。その一つに関東でも人気が高く今回で48回目を迎える群馬県高崎市の「高崎まつり」がある。このまつりは、市民が参加して自ら楽しむ祭りとして発足して以来、関東一円から延べで70万人もの人々が集まるまつりとしても有名だ。過去2年間、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により中止となっていたが今年、9月3日(土)・4日(日)の2日間で過去と同程度の人を集めて「第48回高崎まつり」が開催された。
開催に先立ち「富岡賢治高崎市長」は、「コロナの感染下だからと言って家でおとなしくしている訳にはいきません。街を賑やかにしていかなければいけないので、高崎まつりを開催することにしました。それに伴いコロナ感染対策はしっかりやろうと、色々調べて博多の山笠祭りや京都祇園祭りの感染対策を参考にしましたが高崎で行う以上は、日本の模範となるように感染対策をしっかりやっていこう、という事で各団体のみなさんにご協力いただき参加する方々にも感染対策をしっかりと行い、万全を期して実施することにしました。
地方都市は、このようにガッツをもってやらないと勢いがでませんから、今日・明日頑張っていきたいと思います。花火も多少雨が降ってもやりますから、皆さん期待していてください。とにかく街を盛り上げて行きましょう」という感染対策が万全な事と街を活性化するという言葉で市長挨拶を締めくくった。
きらびやかな神輿渡御や山車巡行などで知られる高崎まつりは、国内でも大規模な祭りとして有名な「博多山笠祭り」「京都祇園祭り」の感染防止対策を実地調査し、高崎独自の徹底した感染防止対策を施している。市長挨拶でもあったように、まつりには神輿を担ぐ人や山車のお囃子で演奏する人たち全員に対しPCR検査を実施。さらに陰性の人だけが参加できるよう徹底し、神輿を担ぐ人にもマスク着用を徹底している。神輿渡御前には、十分な手指消毒を実施したという。
さらに、以前は神輿と神輿の前後は5m程度空けていたのを今年は30m程度の間隔を空け、山車の巡行ルートも例年に比べ短縮して実施し、山車の上にあがる人数を4人以内とし一人10分で交代するなど、徹底した感染防止対策を行っていた。
こうした感染対策を行って、高崎市の中心地である高崎駅西口駅前通りや田町通り、さくらばし通りなどに神輿渡御(9基)、和太鼓(14団体)、木遣り(1団体)阿波踊り(5団体)や高崎山車まつりが山車巡行(3日:11町内、4日:10町内)で盛大な祭りとなった。
まつりに来た人に、主催者の感染対策の取組みについて聞くと、「消毒液の設置や山車・神輿なのど人たち全員に感染防止対策を行っていると聞き、お祭りを安心して楽しむ事とができますね」
と一般の方々にも安全・安心の取組みが浸透していたようだ。
神輿をかつぐという方に話を聞くと、「3年ぶりのまつりで神輿を担げるのは最高です。
まつりが中止となっていた2年間は寂しかっですが、今年はコロナを吹き飛ばすように思いっきり神輿を担ぎます」と意気込んでいた、
さらに3日の夜には、市内を流れる烏川の河川敷を舞台に50分間で1万5000発もの花火が打ち上げられる大花火大会が行われた。
花火会場の観客席からは、煙に包まれていた大型スターマインを見て、それでも「ワー 凄い」という歓声が上がっていた。
雨上がりのため空気が湿めっており花火の煙が多く、風も無かっためクライマックスの
超大型スターマイン「終章 白夜の刻」が煙に包まれてよく見えずに、残念がっていた人もいたが、来年はリベンジで「豪快な花火を見たい」という人が大勢いたようだ。
来年も高崎まつりが開催されるので、神輿の豪華さ、山車の勇猛さ、和太鼓、阿波踊りや巨大だるまみこし等々、いくつものお祭りを一度に見ることができる「高崎まつり」に
是非とも行ってみよう。
公式ホームページをチェックして来年、高崎に集合しよう。神輿渡御や山車巡行、盛大な阿波踊りなどを目前で見るとテンションが上がるぞ。
市内は、交通規制もあるのでJR等の交通機関を利用しよう。また、市内を巡回するバス「ぐるりん」があるので、こちらを利用するのもオススメだ。
名称:高崎まつり
日時:※来年になったら公式ホームページをチェック参照のこと
会場:群馬県高崎市内
交通:東京方面から
JR 上越新幹線、高崎線等の各線 高崎駅下車
関越自動車道 高崎IC下車
他、公式ホームページを参照。
公式HP:https://www.takasaki-matsuri.jp/
https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/summer/matsuri.html
※現時点でのURLは令和4年度の内容となっているため、年が明け
令和5年度になったら改めてチェックをお願いしたい。
問い合わせ先:高崎まつり/山車まつり 観光課 ℡ 027-321-1257
PHOTO&REPORT @JTPA TAKASHI OHTSUKA