9月3日(土)・4日(日)の第48回高崎まつりに合わせて、第20回 伝統の高崎山車まつりが開催された。
高崎の山車は、享保2年(1717年)に高崎市内にある頼政神社の祭典に記録があり、それが明治2年(1869年)ごろまで続き、当時は飾り屋台と呼ばれ明治2年には24台あったと言う。その後、変遷を重ね徐々に台数が増え現在では38台もの江戸型の山車を保有しているところは、国内にではどこにも無く日本一を誇っていると言う。
高崎の山車は、巡行の規模や豪華絢爛さの内容において関東一といえるだろう。
今年は、高崎市の中央地区、北地区、南地区から11台の山車が田町通りに集結した。同時に開催されている高崎まつりの神輿や和太鼓、阿波踊りなど、ほとんどのお祭りを市内で見て楽しむことができるのも高崎まつりの楽しいポイントだ。
山車と言えば、笛、太鼓のお囃子だ。高崎のお囃子は「神田ばやし」の影響を受けているが、曲名は同じでも相当違っている。江戸祭りのお囃子と在来のお囃子が時の流れと共に
融合して変化してきているようだ。高崎のお囃子は、各町内がそれぞれ囃子組を持っており、子どもたちが太鼓を叩くのも、他の祭りに見られないのが特長だ。
出場町内の田町1・2・3丁目の山車である田町神功會(たまちじんぐうかい)の野澤会長は「コロナ禍という事で3年ぶりの開催ということになります。もともと子供が少ない町内で、新しく入ってこられた子が参加し練習を一生懸命に頑張っている所をみると、私たちもコロナに負けずに伝統と笑顔を繋げていきたいなと感じた次第です。私どもの神功會は、歴史上の人物である神功皇后の人形を奉られている山車です。その神功をとって神功會と命名されました。」と語ってくれた。
他にも高崎まつりでは、御神輿、和太鼓、阿波踊り、木遣りなどなど、核家族化が進み少子化が増えている現代社会では、なかなか触れる事が少なくなった人々の協力により創り上げていく本物の祭りを味わうことができる。
来年、高崎まつりの感動を味わいに行こう。人間誰しもが抱えている心の悩みなど、ツキものが落ちて晴れ晴れとした気持ちになる事ができるだろう。
お出かけの際には、公式ホームページをチェックしてから出かけること。
名称:高崎山車まつり
日時:※来年になったら公式ホームページをチェック参照のこと
会場:群馬県高崎市内
交通:東京方面から
JR 上越新幹線、高崎線等の各線 高崎駅下車
関越自動車道 高崎IC下車
他、公式ホームページを参照。
公式HP:https://www.takasaki-matsuri.jp/
https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/summer/matsuri.html
※現時点でのURLは令和4年度の内容となっているため、年が明け
令和5年度になったら改めてチェックをお願いしたい。
問い合わせ先:高崎まつり/山車まつり 観光課 ℡ 027-321-1257
PHOTO&REPORT @JTPA TAKASHI OHTSUKA