季節をイメージする花と言うと、人によって様々だが一般的には、春は桜や菜の花、初夏は紫陽花、夏は向日葵・・などと言われている。そして今、見頃を迎えているのが彼岸花だ。
秋のお彼岸の頃に花茎を伸ばして鮮やかな紅色の花を咲かせ、別名、曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも言われているのが彼岸花だ。
彼岸花は、田んぼの畦道や公園、お寺などに少しずつ花を咲かせているというイメージだったが、関東に真紅の絨毯を彷彿させる彼岸花の群生地があるというので、その景色を一目見ようと訪ねてみた。
地域や天候にもよるが、彼岸花の見頃は9月のお彼岸の頃から10月初旬までといい、あたり一面を真っ赤に染まる絶景を見ることができる期間は短いが、タイミングが合えば、絶景を楽しむ事ができるぞ。
そろそろ、シーズンも終わりに近づいているので、この10月1日(土)・2日(日)の週末に出かけて、日本最大級の群生地で、見たことの無い壮大なスケールの彼岸花を見てはいかがだろうか?
「彼岸花まつり」が行われているスポットや、一面絨毯のような群生を見ることができるスポットを、いくつか紹介しよう。
今年が無理ならチェックをしておき、来年度に是非とも訪ねて欲しい。
今回、取材したのは埼玉県の権現堂公園と巾着田曼珠沙華公園の2つだ。
他にも、東京都の野川公園や神奈川県の出川河川敷、日向薬師。千葉県の祖光院などで彼岸花の群生を見る事ができる。
彼岸花が咲いている公園やお寺、田んぼなど、数多くあると思うが、自分の家の近所で彼岸花スポットを探して、一人で楽しむというのはどうだろうか?
【権現堂 幸手曼珠沙華(ごんげんどう さってまんじゅしゃげ)まつり
9月17日(土)~10月2日(日)】
桜・菜の花、紫陽花、曼珠沙華、水仙などが権現堂堤を季節毎に彩る。権現堂堤の斜面には、ボランティアの方々によって植えられた約300万本もの彼岸花が咲き誇り、斜面一面がまるで赤い絨毯のようになる様は感動ものだ。
場所:幸手権現堂桜堤(県営権現堂公園)
住所: 埼玉県幸手市大字内国府間887-3
入園料:無料
アクセス:【電車の場合】東武日光線「幸手駅」から バス利用
東武伊勢崎線浅草駅から準急で約60分
【車の場合】「幸手IC」から約10分、国道4号線沿い。「久喜IC」から約20分
駐車場:無料 4~8月 8時30分~19時、10~2月 8時30分~17時
問い合わせ:権現堂公園管理事務所 0480-44-0873
公式HP:http://www.satte-k.com/event/manjyusyage/index.html
【巾着田曼珠沙華(きんちゃくだまんじゅしゃげ)まつり 9月17日(土)~10月2日(日) 】
埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園には、約500万本もの真っ赤な彼岸花の群生地として、関東屈指の彼岸花絶景スポット。2017年には天皇皇后両陛下が私的に訪れた事もあるという。
場所:巾着田曼珠沙華公園 住所:埼玉県日高市大字高麗本郷125-2 開園時間:8:00~17:00 駐車場は7:00~17:00 休園日:年末年始 入場料:大人:500円・中学生以下無料(彼岸花開花時期のみ) アクセス:<電車の場合>
西武池袋線「高麗(こま)駅」下車徒歩約15分 JR川越線・八高線「高麗川(こまがわ)駅」徒歩約40分
JR「高麗川駅」から国際興業バス、高麗駅経由飯能駅行に乗り「巾着田」下車徒歩約3分
<車の場合>
関越自動車道「鶴ヶ島」I.Cから14Km
圏央道「狭山日高」I.Cから8Km・「圏央鶴ヶ島」I.Cから11Km 駐車場:有料駐車場(1日) 普通車 1台500円、バイク 1台 100円 ※午前7時から午後5時まで
巾着田管理事務所HP: http://www.kinchakuda.com/ 巾着田曼珠沙華まつり2022特設サイト: https://hidakashikankou.gr.jp/manjushage/index.html TEL:042-982-0268(巾着田管理事務所)
野川公園(東京都) https://musashinoparks.com/kouen/nogawa/
東京都小金井市にある野川公園内の自然観察園に、彼岸花の群生を見る事ができる。
小出川河川敷(神奈川県) https://www.chigasaki-kankou.org/topics/1033/
神奈川県の茅ヶ崎市、藤沢市、寒川町を流れる小出川沿いに3キロにわたって彼岸花が咲いている。
日向薬師(神奈川県) http://hinatayakushi.com/
彼岸花の咲く時期に合わせて限定300枚の「彼岸花限定御朱印」授与がある。
祖光院(千葉県) https://sokouin.org/higanbana/
祖光院の竹林の一部を切り開き、檀家の方々の協力を得て、毎年、本数や面積、品種などを増やし自増分も含め数万本ある。
※お出かけの際には詳細を上記HPで確認してほしい。
PHOTO&TEXT @JTPA TAKASHI OHTSUKA