シニア パワーが凄い、ますます頑張るシニア 世代。

70才を過ぎて目標を持って日々の生活をしている人たちがいる。

高齢化社会と言われる中、現役の人たちとは違う観点から自分ライフを楽しんでいる人たちだ。

高齢化社会と言われている昨今、ひと際、頑張り目立っているシニアの方々の活動ぶりを シリーズで紹介していこう。

最初の登場人物は神奈川県にお住いの高生アツさん80才だ。ご自身は、以前から膝が悪く歩くのも困難だったが、両膝を人工関節にする 手術により 歩き回れるようになって日々の生活が楽しくなったと言う。

カメラ歴は、60才代の時に知人から進められ一眼レフを購入。沖縄へホエールウォッチングに出かけ、そこでブリーチングやテールスラップなどをしているクジラの親子が撮れたのが契機となりカメラが楽しくなったのだそうだ。

ご主人とお二人で旅行ツアーに参加して各地を巡り、素晴らしい景色に出会い美味しい食べものを堪能するのが楽しみとなった。さらに旅行ツアーにでかけることで、その素晴らしい風景を写真に収めるのが現在のライフワークとなっているという。

町田写真研究会54周年展 出展作品

最初の頃は、撮っているだけだったのが新型コロナ感染症が流行し始めた2020年頃、 知人からオリンパス ズイコークラブ東京支部を紹介されて入会。さらに2022年頃にそこの会員で町田写真研究会の会長をされている方から、住まいが近いという事で入会を誘われ、現在2つの写真クラブに所属している。「町田写真研究会」では、会員に指導している熊切大輔氏(公益社団 日本写真家協会 会長)から写真に関する細かな教えを受ける事で、撮影スキルが飛躍的に向上し、素晴らしい写真 を撮るようになった。今では、月に4〜5回ほど各地へ撮影に出掛け、旅行中に撮影した写真を、様々な写真展に出展し写真仲間や写真展に訪れた人たちへ自分の作品を披露し、自己意識を高めているのだと言う。

先日、三鷹美術ギャラリーで行われたOM systemズイコークラブ グループ写真展に出展したモノクロ写真が同グループの関係者や観客から高い評価を受けていた。

その高評価の作品は、大阪観光の旅行ツアーで参加した日本一高いと言われているアベのハルカスの展望デッキから撮影した作品だ。 大阪市内を一望できる展望デッキからガラスの向こうを撮影している時にふとガラスの上を見ると、雲と見物している人達がガラスに映り込んでいるのを見て、これは素晴らしいシャッターチャンスだから、カメラに収めなければいけないと思い夢中でシャッターを切ったのが下記の作品だ。

ハルカス300の展望

また、小田急線の江の島駅から江の島に向かうのに地下通路を行き交う人たちの姿をモノクロで表現している作品は、町田の写真研究会で江の島、鎌倉の撮影散歩に行った時に撮った写真だそうだ。何気ない日常風景もモノクロにすることで全体の表情が増しているように見える。

アンダーウエイ

最後は撮影ツアーで、長野県にある阿智村へ向かう途中に立ち寄った天竜川。天竜川にかかる橋の上から川を見ると逆光に輝く川に船が見えたので、何とか良いポジションをあちらこちら探しながら撮影したのが、逆光に輝くこの天竜下りだ。

天竜下り

80才オーバーで、こんなにも活動的で素敵な人たちが、まだまだ大勢いる。 昔は人生50年などと言われた時代もあったが、今年の「敬老の日」の総務省発表によると80歳以上の人は1259万人となり、総人口に占める割合が初めて10%を超えて10人に1人が80歳以上となった。

頑張るシニア世代には、これからも元気で人生を謳歌して欲しい。 シニアに続く次世代の方々も、彼らを目標に頑張ってもらおう。

写真に生きがいを感じている「高生アツ」さん

次回は、日本初の新幹線、第一号車輌を設計・製造に携わった84才の荒井貞夫氏を紹介する。

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