2024年1月12日(金)~14日(日)の3日間、千葉・幕張メッセにおいて「東京オートサロン2024」が開催され、BBSジャパン株式会社は東ホールにブース出展された。
今回の出展内容は主に、アルミニウム合金の新素材「FORTEGA」を使用したテストホイールと、2024年に発売30周年を迎えるLM、そして過去来場者からの要望が多かったホイールカラーの比較展示を主に、モデル車両3台と共に展示。
プレスデーも兼ねた12日日には、11時30分からブース内のステージでプレスカンファレンスが行われた。
このプレスカンファレンスでは、新田孝之BBSジャパン株式会社新社長をプレゼンターに、3つのテーマを発表。
■東京オートサロン展示のご紹介
今回の東京オートサロン2024BBSジャパンブースでは、展示車両3台を用意。BMW iX3では、新素材「FORTEGA」を使用したBEV用テストホイールを装着展示。BMW X4とNISSAN GT-Rには、LMの限定カラー4種を左右別に装着して展示。その他に、前述した通り、昨年の来場者からアンケートをとった結果、BBS鍛造ホイールのカラーラインナップを間近に見てみたいという要望から、BBSホイールカラーラインナップとして、DB、DS、GLなどBBSホイールの定番カラー7種をLMのディスクで展示。その他に、FORTEGAを使用した新ホイールのコンセプトモデル。2023年に発表したハイエース用ホイールRT-X。2024年発売予定のFI-R Evo。そしてSUPER-RSなどBBS鍛造ホイールの代表的なホイールが展示された。
■FORTEGA開発状況
昨年のTAS2023でアルミ合金の新素材として「FORTEGA」を発表。その後1年をかけて開発を続けてきており、現在までホイールの試作を続け、現在は強度検査をはじめとするホイールの基礎的な試験と、さらに今回、BBSジャパンとして初となる、実車に装着してテストコースでの走行試験を実施し実走評価が行われている。
FORTEGAの開発については、クルマのBEV化や安全装備による重量増、SUVの人気で車両の大型化などによりホイールに求められている要素も大きく変わってきており、これらの車両に対応するホイールの一つの方向性として新素材FORTEGAを使用した鍛造ホイールを提案していきたいと新田社長は語っている。例えば、BEVや安全装備による重量増については、展示車両のBMW iX3とガソリンエンジン車のBMW X3を比較すると同じ車格であっても約300kg以上の重量増になっている。これによりホイールはより高剛性が求められるが、FORTEGAを使用したホイールの場合、バネ下重量が標準ホイール+タイヤに比べマイナス28kg(4輪合計)になるので、一般的にバネ下重量の軽減効果はバネ上重量の約4倍に匹敵すると言われているので、100kg以上のバネ上重量の軽減効果になると考えられる。また、BEV車両に装着したテスト走行でもクイックなハンドリングが実感できる結果となっているとのこと。
■LM発売30年
「ル・マン24時間耐久レース」で活躍するマシンに選ばれ続けたBBSレーシングホイールをベースとした、アルミ鍛造2ピースホイール「LM」は、1994年の発売から、2024年に30周年を迎えるロングセラーホイール。現在までそのデザインは変わらず、過去2回BBSのオフィシャルサイトで実施した「BBSフォトコンテスト」でも多数のLM装着車の投稿がある人気商品でもある。このLMの30周年を記念して今年限定カラーを発売するにあたり、そのカラーを来場者投票で決定する。カラーはBK-BK(ブラック×ブラック)、DG-BKBD(ダイヤモンドゴールド×ブラックブライトダイヤカット)、MSL-RMBD(マットシルバー×レッドメタリックブライトダイヤカット)、DL-SLD(ダークラズライト×シルバーダイヤカット)の4種。結果発表は2024年2月1日(木)予定。なお投票はすでに締め切られている。
最後に、登壇した新田 孝之新社長のコメントは以下の通り。
弊社は創業以来前身の会社を含めると50年以上の歴史があります。この間、ホイールの製造に関しては一貫して鍛造製法によるホイール製造を続けてまいりました。この鍛造製法のホイールというのは非常に手間暇がかかる作り方ですが、その結果として強さと軽さと美しさが両立できる製法なのではないかと思っています。この3つを兼ね備えたホイールを皆様にご提供してきたというのが弊社の歴史と思っております。これからも弊社一丸となって強さと軽さと美しさを備えたホイールを提供していきたいと思っておりますし、さらにモノ作りに磨きをかけてより素晴らしい商品を皆様にお届けしていきたいと思っておりますので、これからもBBSにご期待ください。