2024年1月12日(金)~14日(日)、千葉・幕張メッセにおいて東京オートサロン2024が開催され、一般公開に先立つ12日午前中に、各社のプレスカンファレンスが行われた。
毎年このプレスカンファレンスの口火を切るのが、TOYOTA GAZOO Racingで、2024年は トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田 章男ではなく “普通のクルマ好きのおじさん” 「モリゾウ」として登壇。冒頭能登半島地震に対するお見舞いを述べた後、 「クルマ好きの皆さん!一緒に未来を作りましょう!」 の掛け声と映像と共に、モリゾウが2023年やってきたこととして、1つめは子供たちとの触れ合いなどによる「未来の仲間をつくること」。
ふたつめは 台湾、フィリピン、タイでクルマのお祭りを実施して「 国を超えた仲間づくり」。 そしてみっつめは「未来のために仲間を守ること 」で、 カーボンニュートラルに向けた現実的な手段として、エンジンにはまだまだ役割がある。だから、エンジン技術にもっと磨きをかけよう、そういうプロジェクトを⽴ち上げようという提案をし、 「エンジンを作ってきた皆さん、エンジンを作り続けましょう!これからもみんなの⼒が必要なんです! 今までやってきたあなた達の仕事を絶対に無駄にはしない!」とメッセージを送っていた。
一方、日産は西ホールの中央にブース出展し、プレスカンファレンスでは、
「日産アリア NISMO」(以下アリアNISMO) を今春の発表・発売に先駆けてこのTASで公開した。
登壇した日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 CEO 片桐 隆夫によると、 アリア NISMOは、日産アリアe-4ORCEをベースに、風格と高い空力性能を併せ持つ新世代EV NISMOのデザインをまとい、NISMO専用チューニングが生み出す高次元のハンドリング性能と爽快な旋回性、そして伸びのある加速などを味わえる、EV NISMOのフラグシップモデルで、 最高出力が約10%向上し320KWに、トルクも600Nmになっている。
またNISMO専用の加速チューニングを施し、専用のNISMOドライビングモードではレスポンスを最大化し、EVならではの加速力をフルに発揮するためのチューニングを施しているという。また、シャシーにもNISMO専用のチューニングを施すことで、車両の安定性と回頭性を高め、軽快でなめらかな走りを実現している。さらに、電動駆動4輪制御技術にNISMO専用のチューニングを施した「NISMO tuned e-4ORCE」は、限界走行時においてもより高いライントレース性を実現し、思い通りのコーナリングを可能としている。