東京オートサロン2024 MAZDA SPIRIT RACING RSコンセプト/3コンセプトをチェック!

Japan Mobility Show 2023に引き続きマツダが魅せた!というわけで今回は幕張メッセで開催された東京オートサロン2024のマツダブースからお届け。注目のスポーツモデルを2台まとめてレポート!

 

MAZDA SPIRIT RACINGブランドが手掛けるスペシャルモデル

マツダがモータースポーツに関わるブランディングとして立ち上げたサブブランドのMAZDA SPIRIT RACING。マツダスピードから振り返ると約25年ぶりだ。そして初披露されたのが2台のスペシャルモデル。街中からサーキットまで楽しく走れるクルマを目指して鋭意開発中らしい。スーパー耐久レース活動を通じて得た知見をフィードバックした足回り、エアロダイナミクスの進化、内外装のアピアランスなどにも磨きをかける。速さと質感にこだわる同ブランドならではのハイパフォーマンスモデルとして登場予定だ。

 

MSpRブランド第一弾はロードスター!2.0L搭載で装備もアツい!

まずはRSコンセプトを見ていこう。グレーで塗り分けたユニークな形状のエアロパーツに注目。S耐マシン譲りの水平基調でワイド感のある意匠。中央はスプリットして特別感を演出。フロントサイドの2枚刃仕上げはサイドやリヤに繋げて連続性を持たせてある。もちろんエアロダイナミクスも計算済み。スプリット型だからといって空力性能が落ちることはないらしい。

RAYS製鍛造17インチアルミホイールを装着。S耐マシンに倣った高剛性かつ軽量なTE37をチョイスしている。装着タイヤはブリヂストンPOTENZA RE71RS。サイズは215/45R17。しかしながら今回は参考展示。タイヤ&ホイールだけでなくローダウンした足回りも再調整されるようだ。ブレーキシステムは市販車で採用済みのブレンボ製。性能もさることながらレッドキャリパーとブラックホイールの組み合わせが非常にカッコいい!

リヤで注目したいのはエギゾーストエンド。ロードスターと言えば片側2本出しのはずが1本出しになっている。しかもデカい!どうやらS耐マシンに倣ってフジツボマフラーを装着したそうだ。車名エンブレム横に備える専用バッジと合わせて見た目の満足度も高まっている。バンパー中央下部は線間溶接という手法を用いた金属メッシュ仕上げ。空力ロスが少ない素材を与えてある。

残念ながら車内への乗り込みはご遠慮くださいということだった。とはいえ幌が開いた状態での展示ゆえに見たい箇所はチェックできた。というわけでインテリアも明らかに特別仕様。センターマーク付きステアリングホイール、サイドブレーキレバー、シフトノブ、センターコンソールなど大部分がスエード仕上げになっている。さらに助手席前のインパネパッドにはMAZDA SPIRIT RACINGの刺繍入り。フロアマットも同様の仕上がりで非常にカッコいい。市販モデルで実現するには製造コストや品質面など課題はありそうだ。

シートにもかなり気合いが入っている。RECARO製ではあるものの大部分を新たに制作したそうだ。共同開発とのことで基本骨格やクッション周りはRECARO側が担当、デザインやパッド構成はマツダ側が担当している。サイドサポートは乗降性を考慮した低めのセット。ウルトラスエードの素材にレッドステッチを足してMSpRブランドのロゴを追加。4点式シートベルトにも専用タグを付け加えてある。

気になるのがパワートレーン。RSコンセプトに搭載するのは国内幌仕様初となる2.0Lガソリンエンジン!待ち望んでいた方も多いユニットだろう。スペックとしては目標値200psに設定。ハードトップのRFに搭載する184psの最高出力を超える予定だ。現にS耐参戦中のマシンは最高出力204psだから無理な話ではなさそう。


これまで国内向けのロードスターはソフトトップだと1.5Lエンジンの設定のみ。テンゴならではの軽快で気持ちいいフィールにこだわってきたからだ。ユーザーにもそのような説明があったはず。しかし、MSpRブランドとして動力性能の向上は必至。エンジン単体で約50kgの重量増を受け入れてでも得られる歓びは確実にあるのだろう。是非とも「別世界の気持ちよさ」を味わってみたいものだ。ブランドホルダーの前田代表からは「速さに拘る方々も魅了できるクルマを目指します。」とあった。

 

MSpRブランド第二弾予定のMAZDA3!搭載ユニットは?

MAZDA3をベースにした3コンセプト。搭載ユニットは北米仕様とは異なる2.5Lターボとの噂もあるが、詳細は明かされていないため真偽は不明。見て分かるのはRSコンセプト同様にレーシーな仕立てになっていること。S耐参戦中のマシンをトレースしたエアロパーツを組み付け非常にカッコいい。フロントグリル内にさりげなく入った専用エンブレムは特別感の演出に貢献。

リヤスタイルもノーマル仕様に比べてかなり厳つい。ルーフに備える大型ウイングによって迫力アップ。立体的でレーシーなエアロキットは内側をメッシュ仕上げにしてある。大径エギゾーストエンドも加わり只者ならぬ雰囲気を醸し出す。

ウルトラスエードを多様した黒基調のインテリア。レッドのセンターマークを付けたステアリングホイールやシフトノブなどの素材を変更している。しかし、RSコンセプトとは異なりセンターアームレストやニーパッドは合成皮革仕上げ。程よくスポーティーな印象だ。

RECAROシートにはMSpRの専用ロゴ入り。横腹あたりのサイドサポートを特に強めたスポーティー形状。RSコンセプトとは違ったシートになっており、レザー素材でレーシーかつ上質な雰囲気が漂う。

 

内外装の詳細は動画でチェック!

GOOD CARLIFE/ゼミッタ
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