その年もっとも魅力的だった缶コーヒーのオマケを、編集部の独断と偏見で選ぶ、『コーヒーのオマケアワード』。今年3回目となるPRONWEB恒例の選考会が行われた。
2013年における缶コーヒーのオマケの傾向としては、ミリタリー系でリアル志向のオマケが目立つと共に、「働く船」やウルトラマンの水陸両用フィギュアのような、アイデア溢れるギミックが盛り込まれたオマケが登場したことだ。ただし、PRONWEB編集部としてはリアル志向のオマケを評価する傾向が高く、今年のアワード選出にも編集部の趣味がはっきりと現れた結果となっている。
それでは2013年度『コーヒーのオマケアワード』の結果をお伝えしよう。
■PRONWEB 2013年缶コーヒーのオマケアワード グランプリ
UCC『永遠の0』コレクション
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=3023
世の中に精密なプラモデルが溢れるゼロ戦を中心にしたラインナップだけに、リアル志向のマニアには物足りない部分もあったかもしれない。だが、これが缶コーヒー1本で1個もらえる“オマケ”という事実を踏まえれば、そのクオリティは驚愕に値する。
これまでもリアルな航空機をモチーフにしたオマケは数多くあったが、それらがグランプリに選ばれなかったのは、缶コーヒーのオマケの定番であるスーパーカーに比べ、ファンの幅が狭かったからだ。
しかし今回は小説自体に人気があり、映画公開を目前に控えた『永遠の0』をテーマにしたキャンペーンであると共に、大人気のブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』のユーザーも注目するなど、キャンペーンのタイミングとしても絶妙であり、PRONWEBの紹介記事にも470件のツイートや618件の「いいね!」が付くなど(12月20日現在)、マーケットに与えた影響の大きさからグランプリに選出されている。
■PRONWEB 2013年缶コーヒーのオマケアワード 準グランプリ
UCC『ランボルギーニ 50thアニバーサリー スペシャルカーコレクション』
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=2938
ランボルギーニをモチーフにした、リアルなミニカーはここ数年における缶コーヒーのオマケのトレンドである。本キャンペーンではプルバック走行ギミックを廃し、その分ホイール等の創り込みに力を入れた意欲作である。恐らく走行用のゼンマイを搭載しない事で、ランボルギーニらしい車高の低さを再現する効果もあったであろう。
何よりスーパーカーブームを体験した世代にとって、特別な1台である「Jota SVR」がラインナップしたのがトピックだ。選考会でも最後までグランプリ候補に残ったキャンペーンだが、世に与えた話題性を考慮しての準グランプリとなった。
■PRONWEB 2013年缶コーヒーのオマケアワード 準グランプリ
DyDo『ダイドーブレンドシリーズ×ウルトラマンシリーズ』コラボキャンペーン
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=2897
キャラクターを起用したキャンペーンは、立ち位置のフィギュアでの展開がお約束だ。その点このキャンペーンでは水陸両用のギミックを採用し、ウルトラマンが空を飛んでいる姿をイメージさせることに成功している。
ここにゼットンやゴモラがラインナップしているのは御愛嬌だが、コレクション目的で購入した大人だけでなく、ウルトラマンやウルトラ怪獣好きの子供にとっても、格好のオモチャになっているハズだ。
■PRONWEB 2013年缶コーヒーのオマケアワード ベストディテール賞
UCC「HARLEY-DAVIDSON (R) 110thアニバーサリーコレクション」
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=2871
今年から新設された、ディテールの高さを選考基準とする部門では、満場一致で「HARLEY-DAVIDSON (R) 110thアニバーサリーコレクション」が受賞した。ラインナップのひとつ「Ultra Classic(R) Electra Glide(R)」では26ものパーツを使って実車のディテールを忠実に再現。サイズ以上の存在感を醸し出す事に成功している。
2014年には、このディテール感を超えるオマケが登場するのだろうか?
■PRONWEB 2013年缶コーヒーのオマケアワード ベストFUNコレクション賞
DyDo「ダイドーブレンド スター アライアンス プルバックプレーンコレクション」
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=2843
同じく今年から新設された、コレクションの楽しさを選考基準とする部門では、「ダイドーブレンド スター アライアンス プルバックプレーンコレクション」が選出されている。
スター アライアンスに加盟する機体と、それぞれのキャビンアテンダントのフィギュアがセットになったコレクション性の高いキャンペーンであり、機体をプルバックした後に、フィギュアを乗せると走り出すギミックも評価ポイントとなっている。
■PRONWEB 2013年缶コーヒーのオマケアワード PRONWEB編集部特別賞
UCC「THE DEEP BLACK無糖 最強の陸自コレクション」
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=2942
航空機や艦船のオマケがあるのに、なぜ戦車のオマケが無いの? というミリタリーファンの想いが、UCCに届いたかのようなキャンペーンで話題を集めた。
しかも自衛隊の最新鋭戦車「10式戦車」は、装甲全体がグリーン系に塗装された「プロトタイプ」と、迷彩塗装が施された「プロダクションモデル」の2タイプを、わざわざ別の型で制作するコダワリも素晴らしく、編集部特別賞に選出された。