倉本聰が老人ホームを舞台に描くユーモラスな群像ドラマ『やすらぎの郷』がついに来月最終回!ラストをいち早く知りたい人に朗報

やすらぎ上テレビ朝日で放映中の倉本聰が描く昼ドラ『やすらぎの郷』が相変わらず好調だ。テレビ全盛期を支えた業界人だけが無償で入れる老人ホームを舞台に、入居者の家族、遺産、過去への想い、恋、死への恐怖、芸術への心残りなど様々なテーマがコミカルに描かれる群像劇である。

主演の石坂浩二が演じる菊村栄は、かつて才能をもてはやされたシナリオライター。時に、業界の裏話や問題点が語られるなど、栄を通して倉本の本音が見え隠れするのも見どころだ。

また、石坂を始め浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、草刈民代、五月みどり、常盤貴子、名高達男、野際陽子、藤竜也、風吹ジュン、松岡茉優、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭といった往年の名優を始めとする豪華キャストも話題となっている理由のひとつ。石坂の元妻である浅丘、そして元カノの加賀の競演は、倉本ならではの遊び心だろう。

得意の当て書きスタイルで個性豊かなキャラクターが描き出され、ベテラン俳優陣が演じることで生き生きと動き出す。自殺や認知症、東日本大震災、年の差婚や淡い恋心までテーマは多岐に渡るが、倉本とベテラン俳優らの強力タッグが描く濃密な人間ドラマは見応えありと称賛の声が多い。
シルバー世代はもちろんの、より若い世代からも注目されていることがSNSの反応でも伝わってくる。

放映は4月から9月までのため、現在はだいぶ終盤に差し掛かっている。どのようなラストを迎えるのか、物語の続きが気になって仕方ない視聴者におすすめしたいのが、発売中のシナリオ本だ。
上・中・下巻の3冊で完結しており、7月28日には最終話を含む下巻が発売となったばかり。昼ドラなので1話が短く、また1話ごとに登場人物名と役者名が記されているのが読み手には嬉しい配慮だ。ドラマを途中から見始めた人の復習にもおすすめ。

「やすらぎの郷」は、上巻(第1話~第45話)、中巻(第46話~第90話)、下巻(第91話~第130話)で、価格は各1500円(税別)で双葉社より発売中。

テレビ朝日「やすらぎの郷」
http://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginosato/
やすらぎの郷 上
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31227-0.html
やすらぎの郷 中
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31256-0.html
やすらぎの郷 下
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31284-3.htmlやすらぎ中やすらぎ下

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