G-SHOCKブランドの人気ダイバーズウオッチ「FROGMAN」 最新モデルは要望も多かった初のアナログ仕様

ご存じG-SHOCKと言えば、耐衝撃構造に優れることが人気の理由のひとつ。中でも、最も過酷な状況に耐え得るように設計された機能を搭載した「MASTER OF G」というシリーズをご存じだろうか。「MASTER OF G」は、「陸G」「海G」「空G」という3つのシリーズで展開されており、「海G」にカテゴリーするのが「FROGMAN(フロッグマン)」というダイバーズウオッチシリーズである。1993年に初代が発売されて以来、今なお進化を続ける人気モデルだ。

多くのG-SHOCKモデルは日常生活用強化防水だが、FROGMANは本格的なダイビング用途に対応するため、国際機関が定める防水性、視認性、水中操作性など、多くの基準をクリアしている。FROGMAN=潜水工作員というネーミング通り、プロ仕様のダイバーズウオッチなのである。

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そのFROGMANの最新シリーズ(7代目)に、初のアナログ仕様(GWF-A1000)が今年の6月に登場した。視認性が高いという理由で、以前からアナログモデルの要望は高かったと言う。しかしネックとなったのが、G-SHOCKのウリである耐衝撃性の維持。一般的なアナログダイバーズウオッチは、潜水時間を測定するために逆回転防止構造のついた回転ベゼルを備えている。しかし、回転ベゼルが衝撃に弱いため、採用が難しい。

そこで、各チームで知恵を絞り、回転ベゼルなしで計測ができるよう新たなモーターを搭載し、特殊な運針制御で潜水時間を表示することにした。

また、2019年に実用化した、ケースと裏ブタを一体化した「カーボンモノコックケース」を採用することで、軽さと防水性・耐水性を同時に実現することも可能となった。様々な技術進化により、今回のアナログモデルが実現化したと言える。

さらにFROGMANシリーズとして、初めてスマートフォンとの連携機能も搭載した。専用のアプリを使えば、波や水温の状態、潜水ポイントや潜水時間などのメモを残しておくこともできる。

なお、初代から裏蓋にカエルの刻印がされているのだが、今回初のアナログモデルということで、カエルがアナログ針を持っている特別なデザインとなっている。マニアには嬉しい遊び心だ。

ちなみに「MASTER OF G」シリーズは、デジタル時計は名称の末尾を「MAN」、アナログ時計は「MASTER」とするルールがあるのだが、それに則れば「GWF-A1000」は「FROGMASTER」となるはずである。しかし、長年多くのファンに親しまれていた「FROGMAN」という名称を大事にしたいということで、「FROGMAN」に落ち着いたそうだ。

FROGMAN「GWF-A1000」のカラーは3種類。価格は各9万円(税抜)。FROGMANのオフィシャルサイトには、開発者によるインタビューが掲載中。ファンにはぜひ読んで欲しい。


MASTER OF G FROGMAN GWF-A1000開発ストーリー
https://g-shock.jp/products/mog/frogman/gwf-a1000/story/

なお、FROGMANの歴史は以下の通り。1993年に初代が登場、それ以降、様々な進化を繰り返してきた。

初代:1993年 DW-6300-1A
ISO規格200m潜水用防水を実現
2代目:1995年 DW-8200-1A
チタンケース化
3代目:1999年 DW-9900-1A
小型化
4代目:2001年 GW-200-2JF
タフソーラー化
5代目:2009年 GWF-1000-1JF
電波ソーラー化
6代目:2016年 GWF-D1000-1JF
水深、水温、方位を計測するトリプルセンサー搭載
7代目:2020年 GWF-A1000-1A2JF
初のフルアナログ

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