今年も桜の話題で、テレビや新聞、雑誌、WEBなどのマスコミが賑わっていた。桜前線も北上を続けて、今頃は北関東から東北まで行っていることだろう。
早咲きの河津桜や寒緋桜、江戸彼岸、大山桜、人気の高いソメイヨシノなど、日本には 沖縄のカンヒザクラ(寒緋桜)から始まり、5月の北海道のオオヤマザクラ(大山桜)まで、開花時期に大きな差があるため、長期間に渡り楽しむ事ができる。
今回、紹介する桜は埼玉県秩父市荒川地域にある清雲寺のしだれ桜だ。この寺の歴史は、文安3年(1446年)室町時代の開創というからかなり古い。この開創の折に、開山楳峯香禅師(ばいほうきょうぜんじ)により植えられたと伝えられており、この樹齢約600年の「しだれ桜」(エドヒガン桜)が埼玉県天然記念物となっている。
境内には、「エドヒガン桜」「秩父紅しだれ桜」など大小30本ほどのしだれ桜があり、品種により花の色の違いや、開花も1週間程度の違いがある。エドヒガン桜は少し早めに咲き、そのあと秩父紅しだれ桜が咲くため、わりと長く桜を楽しむ事ができるので、一度は訪れてみよう。
また、春の特別ライトアップが3月末から4月初めに桜の開花に合わせて行われた。さらに、4月2日の土曜日には 木田流 津軽三味線の小林輝隼(こばやし らいと)さんの生演奏があり観光客を楽しませてくれた。
この荒川地区には、清雲寺の他に秩父札所29番長泉院の「よみがえりの一本桜」や昌福寺のしだれ桜が有名で、歩いて回れる距離(約2.5km)なので秩父散策にはちょうど良いだろう。このライトアップは、今年は既に終了しているが、来年は是非とも見に行こう。
さらに、これから見ごろを迎える羊山公園の芝桜の丘も有名だ。今年のGWは長めのため、芝桜があたり一面に咲く様を見て秩父の春を感じてみてはどうだろうか?
秩父市荒川総合支所地域振興課の浅見高宏さんは、清雲寺のしだれ桜の魅力を語った。
「秩父市荒川、清雲寺の境内には大小30本ほどのしだれ桜が寺と桜の融合により幻想的で神秘的な雰囲気を演出しています。早咲きで小輪の花を多くつけるエドヒガン桜と遅咲きで花色が濃いベニシダレ桜があります。ここでは毎年ライトアップも開催されていて、昼とは全く異なる桜の表情が浮かび上がる様は、訪れた人々の心を癒やしてくれることでしょう。
中でも注目の樹齢約600年のエドヒガン桜は、樹高15m、目通り2.72m、根回り4.25mで平成10年には埼玉県の天然記念物にも指定されました。春の陽気に包まれた清雲寺に、ぜひお越しください。
さらに秩父は、春の桜だけでなく、これから羊山公園の芝桜が見頃を迎えます。その他に標高1100mのパワースポットとしても有名な三峯神社や12月には日本三大夜祭りのひとつである秩父屋台祭りが行われます。カップルやファミリーで一度はお出かけください。期待を裏切りませんよ。」
秩父 清雲寺
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