駿府城公園を中心に繰り広げられた「第67回静岡まつり」の中心となったのが、普段の生活では、なかなかお目にかかることができない絢爛豪華な時代絵巻を彷彿させる大御所花見行列や花魁道中だ。大御所花見行列では、江戸時代の大奥の御台所(みだいどろこ)や上臈(じょうろう)などで行進や美しく着飾った太夫(花魁)が大勢の取り巻きを引き連れながら進む姿は、思わずタイムスリップをしたような錯覚を受けるくらい艶やかだった。
【大御所の花見を再現した「大御所花見行列」】
満開の桜の下で、大御所の号令により集まった大御所ゆかりの人物や、御台所、大名、旗本など総勢400名もの人たちが駿府城公園から駿府城下を練り歩くという時代絵巻の大行列だ。1日の大御所役に扮したのはお笑いタレントの「ココリコ 田中直樹」さん、2日は俳優の「別所哲也」さんだ。そして、今年、NHKの大河ドラマ「どうする家康」で今川氏真役を演じた「溝端淳平」さんが、特別ゲストとして1日の日に参加。沿道はファンの人たちで埋め尽くされるほどの大賑わいだった。
【6.5mものはしごの上で繰り広げられる技の数々】
市内の伊勢丹前では、沿道に見物客が大勢いるなかで静岡鳶士工組合 若鳶会の皆さんが、高さ6.5mものはしごの上で高さを恐れずに華麗な空中技を披露した。
【駿府鉄砲衆 火縄銃演武】
駿府鉄砲集が、揃いの陣羽織を羽織り、火縄銃の演武で発射される轟音と煙、火縄銃の銃口から発射される火炎と煙を見ているだけでテンションがあがるぞ。規律正しく整列した鉄砲衆が、立放し、腰放し、中放し(両膝立ち)、片膝放し、居放し(正座)の6種類の射撃姿勢から一斉に放つ姿は興奮ものだ。この鉄砲衆の中には、直木賞作家 安部龍太郎さんが中央におり、勇壮な演武を行っていた。
【大御所観覧 手筒花火】
駿府城公園を揺るがすほどの火薬の爆裂轟音。慶長18年(1613年)に、ここ駿府城で家康公が日本で初めて花火を観たと言われている。天を焦がすほどの火柱と大地を揺るがす轟音にも微動だにもせず、命知らずの放揚者(手筒花火を打ち上げる人)達が繰り広げる人間ドラマだ。
【追手門会場で繰り広げられる夜桜乱舞】
大御所が開いた花見の宴を盛り上げるため、静岡市内外から集結した多くの参加者が、市役所前の大通りを舞い踊った。また、「総踊り」の翌日4月2日(日)には、初心者や小さな子供達も一緒に楽しめる踊り「城下さくら踊り」を行った。
第67回静岡まつり~駿府大御所時代絵巻~ 概要
◆期間:2023年3月31日(金)~4月2日(日)
◆会場:駿府城会場(駿府城公園)、
青葉会場(青葉シンボルロード)ほか
◆料金:見学無料
◆主催:静岡まつり実行委員会
◆問い合わせ:054-221-0182(静岡まつり実行委員会事務局)
◆WEBサイト:https://shizuokamatsuri.com/
※この情報は2023年「第67回静岡まつり」のもので、来年度は年が明けてからチェックをすること。
駿府鉄砲集の火縄銃演 https://shizuokamatsuri.com/photo66/portfolio/matchlock/
公式 静岡のおすすめ観光スポット https://www.visit-shizuoka.com/